【PRODUCTION NOTE】映画は、撮り終わってからが長い。|松田彰監督『朧の華火』

ACT 1の小さな席で、『朧の華火』は、まだ映画になろうする途中 ──

弊社の狭い事務所には、
ACT 1の Resident Creators(レジデント・クリエイター) 用に、
席をひとつ用意しています。

いま、その席をほぼ占拠しているのが、松田彰監督(笑)。

朝から『朧の華火』の編集作業中です。

アクションのつながりをテンポよく整えたり、
撮影時に拾いきれなかった部分を工夫して補ったり、
必要に応じて簡単な合成を加えたり。

編集という作業は、撮影された映像を、
一本の映画へと料理していくことに少し似ています。

冷蔵庫に入っている食材を取り出し、
まな板の上で切り、
火を入れ、混ぜ合わせ、
ひとつの料理として仕上げていく。

素材は同じでも、
切り方やつなぎ方ひとつで、
見える景色の味わいは変わっていきます。

そんな作業の合間に、
茨城在住のアソシエイト・プロデューサー塚越さんから、
久しぶりの連絡が入り、進行状況を共有。

こちらも関係者への連絡や電報の手配などで、
なんだかんだと慌ただしい。

映画は、撮り終わってからが長い。

まだまだ、夢の途中。

あとは、ひとつずつ。頑張るのみです。

Written by

出町 光識

1968年 東京文京区に生まれ。日本映画学校 第一期生として卒業。
一度は撮影スタジオで助監督として働くも挫折。その後、震災にあったことを機に、ふたたび映画の道へ戻ることを決意。40代半ばにして、日本映画大学に編入学を果たし、映画理論を学びほぐす。卒業後には映画Web媒体でライター兼、編集長を経た後、映画配給を始める。現在は株式会社ゆかし代表となり、『朧の華火』『恋の遠隔操作』では製作を担当。
趣味は休日のプロレス観戦、仙女の推し活をしている。